妊娠中は、気分が悪い、クラクラする、ダルさ、トイレが近い、胃が痛い、お腹が痛い、身体が痒い等、どうしても辛い身体のトラブルばかりが気になりがちですよね。
中でも私は、妊娠してからずっとアレルギー関連のことで深く悩んできました。
私は「妊娠性痒疹」にとても苦しめられました。
同じ悩みを抱えていらっしゃる妊婦さんも多いと思いますが、とにかく痒いんですよね。
妊娠性痒疹で入院することもありえるってご存知ですか?
私はあやうく妊娠中にアトピーで入院するところでした。
私と同じように苦しんでいる方もいるかもしれないので、妊娠性湿疹やアトピーの症状をどうやって緩和させていたかについて自分の体験をもとにご紹介しますね。
目次
妊娠性湿疹で入院することも?
私は持病のアトピーが妊娠中にひどくなり、妊娠性湿疹で入院とまではいかなかったのですが、病院である女性の話を聞きました。
その女性は、妊娠中に妊娠性湿疹が全身まで広がり、症状がひどすぎて病院へ行ったようなのです。
そこで、お医者さんに泣きながら、「苦しいので入院させてください」と懇願したという話を聞きました。
ただ、入院してもお医者さんから処方された薬を飲むだけで妊娠性湿疹そのものの治療をすることはできないので、入院を強制的にさせられるというよりかは、自宅か入院かは患者さんの意思によるようですね。
結局その女性は自宅療養をすることになったようですが、どうしようもなく痒くて入院したいと思う妊婦さんも多いと思いますから、入院する事例があるのでしょう。
妊娠性湿疹とアトピーの緩和法
痒いと思ったら我慢せず早めに受診する
私は元々アレルギー症状がりアトピーが酷く乾燥肌ですが、妊娠中は更に免疫が下がり、赤いぽつぽつの蕁麻疹がお腹にできて、もっと敏感になってしまい全身が痒くてたまりませんでした。
妊娠性湿疹とアトピーのダブルパンチでした。
赤ちゃんが大きくなるに従い、お腹の皮膚も伸びてくるのが痒かったし、体内の水分もとられてしまい手足の乾燥がより酷くなり、首や鎖骨や骨盤回りの元々のアトピーも悪化してしまいました。
しかし、妊娠中だし薬をもらうのもなと我慢していたのですが、どうしても痒いのが辛かったので、薬をもらわなくても相談しに行ってみようと病院に行くと、なんと医者に「今の段階で早く来てくれて良かった、臨月とかになったら入院する人もたくさんいるからね~」と言われ驚きを隠せませんでした。
切迫早産で入院する方も多い中、自分はアトピーや湿疹で入院するのはさすがに情けないと思いました。
そしてその後は出産するまで皮膚科で妊婦さんでも塗れる薬と抗ヒスタミン剤の飲み薬で随分と緩和され、毎日痒みと炎症を落ち着けていました。
妊娠中でも飲めたり塗れたりする薬はあるし、薬を処方してもらうことは私にとっては一番大事だったと知りました。
だからあなたも、痒くても我慢しないで重症化する前に病院へ行ってくださいね。
「まだ大丈夫」や「いつか治る」ではありません。
妊娠性湿疹は産後は治る人も多いと言われていますが、私のように皮膚を掻きむしると皮膚組織が壊れ、さらに痒みが増し悪循環になります。
妊婦さんにとって掻くことは相当のストレスなので、すぐに皮膚科へ行きましょう。
診察の際には「妊婦」という事を伝えて診察してもらってくださいね。
綿100%のインナーや締めつきすぎないボトムを穿く
私はとにかく、衣類用洗剤から肌に優しいものに変えました。
元々お肌が弱いということもあり、タンスにしまいこんでいた服を着ると痒みが出るとか、細かい繊維の刺激がが苦手ですぐ痒くなるとか、そういった症状が多かったのです。
なので、洗剤はこだわろうと思って、柔軟剤も肌に優しいものを揃えました。
肌に優しいのであまり汚れが落ちないかなと感じたので、主人の服や汚れをしっかりと落としたい物についてはいつもの洗剤で、私のインナーや服などは優しいものでと使い分けていました。
特に綿は肌に優しく痒みが起こりにくいので、私は綿100%がお気に入りです。
ボトムについては、お腹が大きくなることで擦れて痒かったので、妊婦さん専用のお腹周りを調節できるズボンをはいていましたよ。
妊婦さんは神経もお肌も過敏になっているので、できるだけ低刺激な素材でストレスフリーで過ごしてくださいね。
「ふんどしショーツ」は妊婦さんの中でもよく話題になったりしますが、締め付け感や擦れる感じがほぼないので、私もとても気に入っています。下着の嫌なチクチクする感じも全くないので、快適な心地良さをもたらしてくれますよ♪
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いつでもどこでも常に保湿する
私は病院で処方された薬でとにかく保湿していましたが、あなたがご自分の肌に合う物なら市販の妊婦専用ローションでも全然構いません。
私の病院では、ステロイドと保湿剤を混ぜた物を処方されていたので、それとは別に1本保湿剤のみのものも貰い、炎症が酷くない部分はその保湿剤で保湿していました。
私は医者から、皮膚からのステロイドの浸透はごく少量なので胎児に影響があるものではないと言われてきました。
ただ、そう言われても心配な人は、本当にしっかりと塗るのは炎症が酷い時だけにしておくのもいいかもしれません。
しかし、ステロイドの内服薬は出来る限り飲まないようにしてください。
(抗ヒスタミン剤にはステロイド成分は入っていないので私は飲んでいましたよ。)
そして保湿剤においては、ステロイドが入っていない物なので、いつでも何度でも使っていました。
季節によってローションタイプやクリームタイプを使い分けするのがおすすめですね。
乾燥は必ずといって言いほど痒みを引き起こしたので、とにかく乾燥しないように気を付けていました。
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この「ナリッシュボディーローション」は、友人からの勧めで買ってみましたが、乾燥肌で敏感肌の私には本当に有り難いローションでした。
まず、痒みが酷くて皮膚組織を掻き壊している私の肌に塗っても痛くなかったことが一番安心でした。ベタベタしないのに、それでいて潤うから塗り心地もバツグンでしたよ♪
マタニティだけでなく、産後にも使えるし赤ちゃんにも使えるので、是非オススメです^^
爪は切ってネイルもしない
私は肌の炎症が酷い時期は爪を伸ばすということは絶対にしません、自分が掻くのをわかっているからです。
肌が荒れている時に伸ばしている爪は脅威的なものです。
痒みを我慢して意識的に掻きむしらなかったとしても、人間は睡眠中は無意識ですよね。
私は、夜中に掻きむしるこよが本当に多く、朝起きて掻きむしったところがヒリヒリしてとても辛い目にあいました。
特に、妊娠性湿疹やアトピーは掻きむしらないようにするというのは非常に難しいので、常に爪は短く切りそろえておきましょう。
ジェルネイルをしたい方もいると思いますが、妊娠中はできるだけネイルもひかえることをおすすめします。
ただ自分の経験上、ジェルネイルは地爪よりもしっかりとしていて先が尖っていないので、掻きむしっても皮膚の傷つき方がマシなのでやっていることが多いのですが・・・
ネイルをしている妊婦さんは、出産時には大抵ネイルを外してくるよう言われます。助産師さんに教えてもらったのは、ネイルをしていたら爪の色がわからず健康状態をが確認できなかったり、緊急の時に指先に測定器がつけれずに、上手く測れなかったりするようなのです。
産後すぐは日々の子育てで難しいですが、数か月経てばいくらでもネイルを再開できるので、妊娠性湿疹が酷い時期はやめておきましょう。
脂肪分、糖分、塩分摂取をいつもより控える
妊娠20週目以降に妊娠高血圧症候群の検査がありました。
その時私は、高血圧とは言われなかったのですが、尿たんぱくの数値が少し高いので様子を見ましょうと言われました。
妊娠高血圧症候群と診断されたら入院が必要となる場合があるので凄く焦りました。
ちょうどその頃、ちょうど食欲も増してどんどん食べていたので、体重とお肌のことも考えていかねばと反省しました。
ただ、お腹の赤ちゃんも色々な栄養を欲しているので、無理に摂らないというのではなく、バランス良く脂肪分、糖分、塩分をとる食事を心がけました。
健康的な食生活が身についてくると、お通じが良くなり妊娠性湿疹や肌荒れも少し落ち着いていたように感じます。
妊娠性痒疹で入院することも?アトピーに苦しんだ私が緩和させた方法まとめ
以上が、私が日頃心がけていた対処法です。
もちろん、妊娠中はお医者さんに相談して薬も処方してもらっていましたが、自分自身でもなんとか努力することは必要ですよね。
痒みから逃れるには、他にもお風呂をぬるま湯にしたり、痒みが出たら保冷剤で冷やしたりと色々やっていましたが、あなたも痒みを抑える為にもご自分の好きなやり方でやってみる価値はあると思います。
あまり過敏で神経質になり過ぎることは逆にストレスになってしまいますが、ある程度予防する為にも、日々少しずつ心がけ、妊娠生活を楽しく乗り切っていきましょうね。