今人気のドラマ「同期のサクラ」では、同期1人1人の人生と仕事に1話毎にフォーカスすることで、様々な人間模様があり同期達がサクラと共にビジネスマンとしても人としても成長していく様が描かれています。
今回は同期のサクラから読み解く、ビジネスマンとしての在り方について私なりに考えてまとめてみました。
まずドラマ「同期のサクラ」を読み解く上で、サクラとはどんな人なのかということを把握しておきます。
サクラの役目
サクラの夢は、土木部でふるさとの島に橋をかけることと、一緒に信じ合える仲間の同期を見つけること、その仲間と沢山の人を幸せにする建物を作ることです。立派な夢を描き入社したサクラは、周りから変な奴だと思われていることを気にも留めず、夢に向かって突き進んでいます。
サクラの性格はというと、真面目で嘘がつけない、堅くて空気が読めない、遠慮がなくて忖度しない、困った人を放っておけない、そんな性格です。そんなサクラは同期が苦しんでいるのを見逃せません。サクラは必死に模索しながらも同期の仲間の想いを知ろうと自らを犠牲にして奮闘するというのが彼女の役どころです。
困った時の裏方、じいちゃんの存在
そんなサクラに唯一、人生論のようなものを教えて諭してくれる人が祖父の存在です。サクラは「じいちゃん」と呼んでいて、電話ではなくFAXでやり取りしています。じいちゃんはサクラが行き詰まった時や困った時に必ず言葉で救いの手を差し伸べてくれます。
営業部の同期の菊夫が上司のパワハラに耐えて耐えて過労になってしまった時も、「大人になるとは自分の弱さを認めること」だとサクラを励まします。サクラはそのじいちゃんの言葉を胸に、菊夫に自分自身を応援し、めいっぱいお尻を叩けと大切なことを伝えました。
広報部の同期の百合が女性の働き方で悩み、サクラと喧嘩した時も「本当のことを言うのが友達だ」とじいちゃんがサクラを勇気付け、サクラと百合は本当の友達になれました。
設計部の同期の蓮太郎が一級建築士に受からず周りからからかわれ仕事を辞めるとやさぐれ、サクラが困り果てていた時も「辛い時こそ、自分の長所を見失うな」と自分を嫌いになるなということをサクラに伝え、サクラは蓮太郎の性根を入れ替えさせました。
都市開発部の同期の葵が上辺だけで心にもない事を口にする軽い人間だと周りから非難されていて、サクラが伝えたい言葉を口に出せず困っていた時も『そいつがダメなのは結局勝ち負けにこだわっているからだ。大切なのは「勝ち」より「価値」だ』という言葉で諭します。サクラはその言葉を胸に、葵に「勝ち負けにこだわらず、自分の価値を知ることが大事だと」伝えました。
ビジネスマンとしての在り方
ではここからは、実際に私がドラマを見て感じたビジネスマンとしての在り方について少しお話しさせてください。
サクラのような強い意志や夢を持って入社した人が全てではないと思います。
でもサクラはとても強いですよね、相手が誰であろうとどんな立場であろうと関係なく自分の想いを伝える…。
そんなサクラの姿にカッコイイと思う視聴者も多いのではないでしょうか。
ただ、あれはドラマの中での話で現実にあんな人は少ないと思います。若手社員であればあるほど、上司に対しては発言もし難いものですし、同期のピンチを自分の立場を犠牲にしてまで全力で立ち向かうなんて人はいないし、自分の身の振り方も考えて誰しもが生活しています。
なので、このドラマを見て私が感じたことはこの2つです。
信じられる仲間がいる幸せ
1つ目は「信じられる仲間がいることは幸せなこと」ということです。
サクラのように全身全霊で自分の身を犠牲にして同期を助けるというのはおすすめできませんが、仲間を信じてあげたり、仲間から信じて貰えたりといった関係性は幸せなことだと思います。
職場によっては同期や同僚はライバルで、毎日が足の引っ張り合いだと聞いた事があります。良きライバルなら良いのですが、足の引っ張り合いで誰かを蹴落とす事で自分がのし上がるというのはビジネスマンとして恥ずかしいように感じます。
ビジネスマンである限り、上司からの評価を気にしたり周りと比較して自分の裁量を知ることにはなりますが、周りを信じられ、自分も信じて貰えるという関係性が構築出来ていることは、働くことにおいてとても重要な役割を持ちます。
例えば「このプロジェクト、もう締め切りが近いけど、○○に頼めば2~3日ぐらいで良い結果を出してくれるんじゃないか?」とか、「すべき事が多くてしんどいけど、◯◯さんが僕を信頼して頼んでくれたから、その期待に応えよう」とか、そんな風に考えられることがあると思います。
そしてサクラのじいちゃんが言っていたように、「本当のことを言うのが友達だ」ということを考えると、同期や同僚も基本的には一緒に仕事をする友達です。本当のことを言える信頼関係というのはいつまでも大切にしたいものですよね。
仕事は人間として成長させてくれる
そして2つ目は、「仕事は自分を人間として成長させてくれる」です。
仕事は本当に辛いものです。相手がある仕事だったり、期限がある仕事だったり、まとめないといけない仕事だったり、時には人に対してキツい事を言わなければならない仕事だったり、仕事をしていると色々なしがらみもあるので、ビジネスマンはとても苦労しますよね。
でも辛い仕事を耐え抜いた後には、なんか自分が成長している気がしませんか?
私は、バリバリ仕事が出来るような人間ではありませんでしたが、長期プロジェクトで1つの仕事をやり終えた後なんかは、少し自分の忍耐力もついたように感じたし、みんなの結束力も高まっていたように思います。
なので、仕事を通じて自分が成長出来ることは沢山あるんですよね。
サクラはドラマの中でそんなことも教えてくれました。ドラマ内のシーンの「自分の価値を知ることが大事だ」という部分は私自身もとても共感出来るもので、自分の価値が分かれば自分に自信が持てるし、他の人とは違った自分らしい仕事が出来ると思います。人間として成長するということは、紛れもなく自分の価値が高まっているということなんですよね。
まとめ
いかがでしたか?
こうして読み解いてみると、ドラマといえど勉強になる事はとても多いです。
1年ずつ時が経つごとに会社と共に成長していくサクラと同期。
サクラが困った時に色々と気付かせてくれるじいちゃん。
とても奥が深いドラマですよね。
あなたが仕事で辛い時、このように相談できる同期や友人、家族はいますか?
もしいるなら、それはとても幸せなことだと思います。周りが敵だらけで誰も信じられなくなるほど辛い事はないでしょうから。
このドラマのように、あなたが自分自身が誇れるビジネスマンとして、理想的なビジネスマンになれることを願っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。